書店は有料会員制度を作ればいい。

 を発端として、書店のビジネスモデルに関する妄想が続出しているようなので、その波に乗ろうと思います。
 で、私の提案する妄想は、有料会員制度の導入です。ファンクラブのような有料会員制度をつくり、有料会員限定で普段行っていないサービスを提供するのです。

有料会員制度というビジネスモデル

 この「無料サービスでお客様を集め、有料会員限定で付加価値のあるサービスを提供する」というビジネスモデルは、ネット上で良く見られる方式です。例えば、はてな有料オプションやニコニコのプレミアム、アマゾンのプライムやmixiプレミアムなどです。
 この方式をリアル店舗に導入するのです。リアル書店は、立ち読みという最大の無料サービスを筆頭に、書籍の取り置きや予約、在庫の問い合わせや検索等々のサービスを提供しています。*1 これらよりも付加価値の高いサービスを用意し、有料会員限定で提供するのです。
 立ち読み有料化のように、これまで無料で提供してきたものを有料にする事はかなり難しいと思います。たとえそれが仕組みとして損をしないものであっても、消費者はすぐに「行かない・買わない」という選択肢を選びます。ですから、全員からお金をもらう方法ではなく、追加でお金を払うつもりのある人達にお金を出してもらう方法を取るほうがいいと思います。それが有料会員制です。

有料会員向けサービス

 具体的には以下のサービスなどいかがでしょうか。

  • ちょっと豪華な会員カード
  • 有料会員専用レジ 
  • 専用レジには、接客態度の良い店員が常駐
  • 担当からオススメ商品の入荷メール
  • 優先取り置きサービス
  • 有料会員はポイント2倍

 もしかしたら「ジュンク堂の有料会員」という響きの為だけにお金を払う人さえいるかもしれない。その響きにちょっとあこがれている俺がいる。「あの書店は僕が守るんだ」や「いつもありがとう」の意味を込めたお布施的な意味で会員になる人もいるかも。
 いずれにしろ、提供するサービスは、初期投資やシステム投資をかけずにお客様を喜ばせられるものがベストです。そうすれば会員費が丸丸利益に変わります。経常利益率が低すぎる書店書店*2にとって、有料会員費はかなりの収入になるはずです。
 こんなサービスを受けられるなら、年間6000円(月額500円)くらい払ってもいいんだけどなぁ…。特に接客態度の良い店員が常駐するレジ!最近書店でイライラする事ばかりなんだよ…。
 結論は、黒髪眼鏡美人が丁寧に接客してくれるなら金を払って有料会員になるよ!と言うことで。

*1:小売として当然のサービスであるような気もしますけど

*2:500円を稼ぐのにジャンプコミックスを約130冊売らなければならない