サービス化しない当店

サービス化する社会

 今月の月間宝島を立ち読み。特集は「サービス競争戦国時代」。東洋経済*1でも以前似た特集が組まれていた。最高のサービス〔セオリー〕vol.10 (講談社 MOOK)も出るくらいなので、物を売ってれば良い時代はとっくに終わったのだろう。この「サービス」って言葉が漠然としすぎていて曲者なのだけど。

サービスなんてどこ吹く風の当店

 にもかかわらず当店は、未だに「本は置いておけば売れる」と思っている。書店として何のサービスも行っていないわけですよ。接客は店員全体で平均すればコンビニレベルだし。配達も過去に止めちゃったし。客注を早くするために、本やタウンを使うことさえしないし。売り場も単なる棚の集合だし。なんか文章にすると、凄くオワタな雰囲気が…

サービスが決め手に

 書店のパワーは、1.在庫量 2.立地 3.サービスの3つで測れると思う。当店は、立地は駅前徒歩30秒と最高。でも在庫量はどうしようもない。そうなると一歩上を目指す為にはサービスしかない。でも何もしてない。毎日日販から送られてくる本を並べて、「本が売れない」と嘆くだけ。
 今の世間一般では、大型店を少しでも良い陣地に出店した者が勝者なのだろう。でもいずれこの出店競争は終わり、そして在庫量と立地を備えた店舗ばかりが残る。そうなると、お客様に「これよこれ」と好まれるサービスを考えた店舗が真の勝者になるのは間違いない。
 とはいえ、書店が提供できるサービスって何だろうか。これがなかなか思いつかない。配達?ブックアドバイザー?棚を売って、お客様の読書空間まで演出するか?*2
 今後どんなサービスが出てくるか楽しみです。まぁ当店は今後も何もしないでしょうけど。