書籍の配達レンタル始まれー

所有からアクセスへ

 「書店からお給料をもらっている奴がこんなエントリー書くなよ」という話は置いといて…。
 マンガを所有する事をやめたのは、半年くらい前だった。決定的な出来事は、初めてコミック併設のネットカフェに行った事と『エイジ・オブ・アクセス あなたは「アクセス富者」か「アクセス貧者」か』を読んだ事である。ネカフェに行けば、読みたいコミックにアクセスすることができるわけで、「あーどーせ読めるんだから、持つ意味ないや。棚買い足すのもあほらしいし」となった。
 今現在コミックは、欲しい新刊を買った後、ごくわずか所有しているシリーズを除きさくっと売ってしまっている。「ブリーチは買うけど売る、はなまる幼稚園は買って所有」という感じである。そしてふとマンガが読みたくなったら、ネカフェに行ってる。おそらく書店でのバイトをやめたら、所有しているシリーズ以外の新刊を買うのを止めて、満喫で新刊も読み漁るようになるだろう。

アクセス化されていないもの

 逆に購入して所有しているものもある。それが新書とラノベとビジネス書である。私は『電波利権 (新潮新書)』『神様のメモ帳』が読める複合カフェを知らないので、これらを所有している。つまり、アクセス環境が整備されていなく、読み返したいなと思うかもしれない時に困るから所有しているというわけである。
 もし万が一これらを所有する複合カフェがあったとしても行かない。なぜなら、1冊読むのに必要な料金が買うのと大差ないかそれ以上になってしまいそうだからである。これではせっかくのアクセス環境も無意味である。

宅配レンタルというアクセス

 無いと出来て欲しいなと思うのが人間です。というわけで、誰か日本で新書やビジネス書のレンタルを始めませんか。できればhttp://www.ebookoff.co.jp/comical.jspの書籍版のようなサービスがいいです。配達がいいのは、わざわざレンタルしてる店舗に行くのは面倒だからです。おそらく社会人になったら、そんな暇はなさそうですし。
 さらにいえばSite not found · DreamHostのような「定額」配達レンタルなら最高です。タイトルが気に入ったらとりあえず取り寄せます!読み返したい本も気兼ねなく再び取り寄せられます。
 これらなら安価なアクセスが可能なはずです。所有する事を止めるだけで、沢山の本が読めるわけです。これはわくわくです。レンタルしてみて「すげーいい」と思った本だけ購入して所有できるわけです。しょーもない本を買う必要がなくなるわけです。
 できることなら、定額でコンビニ受け取り方式のサービスが登場するとさらにありがたいです。きっと社会人になったら宅配便を受け取るのって困難そうなので、自分の自由な時間に受け取れるコンビニ方式だとありがたい。というわけで7&Yさんはじめませんかー

アクセスの時代における書店

 さて、もしアクセスの時代が本気で来たら、所有の時代の主役である書店はどーなってしまうのでしょうか。全ての書籍がレンタルサービスで入手できるようになったら?雑誌に乗せている情報を出版社がWeb上で公開するようになったら?電子書籍が当たり前の世の中になったら?
 意外と本の所有にこだわっていないのは私だけで、世間の方々は所有にこだわっているのでしょうか。