ロミオの災難

ロミオの災難 (電撃文庫)

ロミオの災難 (電撃文庫)

 電撃の棚拡張の際に目に付いたので購入。

導入

 生まれて初めて一目ぼれした彼女が所属する演劇部に入部した主人公。今度の文化祭の公演で、部室から出てきた台本『ロミオとジュリエット』やることになったのだが、その台本はちょっといわくつきで…

感想

 素晴らしい。こんな作品を探していた。
 内容は、普通の高校生達が紡ぐ普通の恋愛物語です。萌え萌えしたキャラは出てこないし、現実からぶっ飛びすぎている設定も存在しない。ラブコメというほどコメディが多いわけではないし、ホラーやサスペンスというほど物語が恐怖で埋め尽くされているわけでもない。まさに『高校生のこっ恥ずかしい恋愛模様*1を描いた作品です。
 なによりもラストが素敵。読んでいるこっちが恥ずかしくなるくらい青春しやがって…。

 最近気づいたのだが、私は「普通の主人公達が織り成す普通の恋愛物語」が好みのようだ。『さよならピアノソナタ』もドストライクだったし。
 こんな作品をどんどん読んで行きたい所。表紙が学生服の新刊を買っていけばいいか。
 

*1:あとがきより