万引き対策の現状とやるべき事

 http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200711140187.html
 なんだこいつ…。
 万引きは消えてください。なんというか「万引きか?」と客を疑うのが精神的にキツイ。コミックコーナーにいる人がみんな万引きに見えてくるー。
 で、そんな大嫌いな万引きへの対策がどの程度進んでいるのかを調べてみた。

法改正と罰金刑

 平成18年5月28日に改正刑法施行。今まで「10年以下の懲役」だったものが、「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」となった。実際に罰金刑になった例は下の実例を参照。平成18年度の少年の万引き件数は前年度マイナス6289件。ここ数年で最大の減少。*1
 実例:2/3 「万引き」イコール「罰金刑」 [防犯] All About

損売賠償請求

 三洋堂書店では、万引きした商品分のお金を弁償させるだけでなく、万引き犯に損害請求を請求する試みが行われている。ロス率は0.4%減少
 参考:http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5422

RFID

 以前のエントリーを参照。万引き対策の未来は明るい? - 60坪書店日記

もう一押ししようか日書連

 どう考えても法改正がデカイ。法改正では日書連も頑張ったのだろう。日書連は、新販売システム*2なんかやるよりも、しっかりした圧力団体と機能してください。私たちの要求を偉い所に届けてください。
 で、ここまできたのですから、日書連は他の小売団体と組んでもう一押しして欲しい。もう一押しする先は、マスコミです。
 要求?は2つ

  1. マスメディア上で万引きという言葉を使わない。いついかなるときでも窃盗として扱う。
  2. これこれのようなニュースを報道する際は、最後に「窃盗は10年以下の懲役又は50万以下の罰金に処される場合があります」という旨の一文を書いてもらう。

 とにかく1を。なによりも1を。つーかなぜ朝日は今回の事件を「万引き」なんて軽い言葉で済ましたのだろうか。どう考えても「窃盗」です「窃盗」。6万分盗もうが、410円分盗もうが窃盗は窃盗です。
 結局、「万引き」という言葉からにじみ出る罪の軽さが諸悪の根源だと思う。罪が軽そうだから気軽にやる。なので、今の世代とこれから生まれてくる子供たちに、マスメディアを使って「本を取る=窃盗=50万以下の罰金」という公式を徹底的に刷り込もう。
 書店の店頭でも「万引きは窃盗です」というポスターを貼っているところもありますが、マスメディアが万引きを窃盗として扱ってくれる方が効果高いと思うのです。「やってくれないと広告引き上げるよ?」パワーでなんとかならないのかな。あー本屋は広告なんて出してないや。…イオン様、ヤマダ電機様お願いします。
 どーせ日書連には書店のマージン拡大なんて無理なんでしょ?だったらロスを減らしてください。お願いします。