万引き対策の未来は明るい?

出版RFID

 Forest Field 福岡県内の書店、1店舗あたりの万引き被害額は年約210万円!?で、万引き被害が凄い事を再確認した。万引きは犯罪ですので止めてください。
 で、「そういえば万引き対策として期待されていたRFIDはどうなってるんだろうか」と思い調べてみると、意外や意外、リアル店舗での実証実験が行われていた。*1
 「といっても、新刊書店だけの動きでしょ?新古書店に買い取ってもらう為に万引きするわけだから、微妙じゃん。」と思ったら、新古書店も巻き込んで、RFIDを用いた万引き本買取防止実験が行われていた。*2
 「いい感じ。でも、これ誰がつけるの?もしかして書店?」と思ったら、RFIDは製本・印刷時に装着される模様。*3
 まだまだ時間はかかりそうだけど、書店としてはかなりの万引き抑止力になる予感。

出版RFIDにおける書店での対応

 といっても、無料で抑止力を得られるわけではない。書店が出版RFIDに参加する為には、最低でも「レジでのICタグ無効化装置」や「ICタグリーダー」を用意しなければならないだろう。また十分な抑止力を得る為には「ICタグ用防犯ゲート」も用意しなければならないだろう。
 これらを用意するためには当然コストかかる。でも、年間210万円もの万引きの損失を削減できるのだから、ある程度のコストであれば問題にはならないだろう。
 そうなると「ある程度の出費すらできない書店はどーすんだよ」という話になるのだが、出版RFIDが普及する頃には、必要なシステム投資すら吸収できない弱小書店は潰れてるだろうから、ある意味問題なし。
 …万引き対策は明るい未来が待っていそうです。