そうか、本棚を売ればいいんだ

本棚をプレゼントする

 参考URL:書籍販売の未開拓地 (太郎次郎社エディタス 須田 正晴) | 版元ドットコム
 本棚をプレゼントすれば?というエントリー。読者にプレゼントを行っている書店なんてあるのか…知らなかった。
 今回は、「本棚をプレゼントするくらいなら、店頭で売ればいいんじゃないの?」というお話です。

本屋だろ

 常々「何で本屋で文房具売ってるんだろう」と思う。確かに、ふらっと寄っちゃう本屋の性質を利用して、粗利の高い商品をどんどん売っていかないと経営が苦しいのは分かるし、仕方ないと思う。
 でも本と関係ないじゃん。本と関係ないじゃーん。個人的に納得がいくのは、紙の辞書の代替品の電子辞書くらい。「DVD売るくらいなら、新刊古本融合して古本扱え。本屋だろ」とさえ思う。理想論だけど。

シズルの先を売れ

 思うに、書店は本を売ることだけに注力しつづけ、売った後の事を全く考えてこなかった。「この本はこんなに感動しますよー役に立ちますよー」と買ったことによって得られる満足をさんざん説明しておきながら、「買った後どう保管するか」というお客様の最大の問題を放置し続けてきた。
 消化して無くなるステーキや、買い換える高額電化製品は、保管場所を気にする必要が無いので、買ったことによって得られる満足を売り込みの中心におけばいいだろう。*1
 でも、買えば買うだけ場所を取っていく本は、満足の先まで売っていかないとダメだと思う。書店が「本に囲まれているけど、邪魔にならない生活」「部屋にたくさんの本がある生活」を演出していく必要があると思う。
 このまま何もせずに「どう保存するか」という問題を放置して置くと、保存できない本はどんどん古本市場に流れて、さらに自分の首を絞めることになる。
 だから、文房具より本棚を売ろうよ。それも家具屋に売ってる中途半端な本棚じゃなくて、部屋に大量の本を保存するのに最適なカッコイイ本棚をさ。

*1:ホイラーの法則http://tirasi.dyn.jp/page004.html