日書連って必要?

 書店くじって意味あるのだろうか?
 日書連はもっと違った活動の仕方があると思う…*1 

ポイントカード反対騒動

 ポイントカードに反対するのではなく、「希望する書店を募って、ポイントカード設備を纏め買いすればいい」とは思わなかったのだろうか。もしくは「日書連公式本屋さんカード」を作るとか。一部の組合店に客を囲われる前に、組合全体で囲え。
 当時それをやらなかったのは理解できるとしても、今現在もやらないのは理解不能。全ての大型書店がポイントカードを導入する前に先手を打つべき。低率ポイントでも構わない。1000円=1pt、500pt=500円とか。POSはやってるんだから。*2

情報化

 http://groups.yahoo.co.jp/group/honyatojhoho/なる今後に向けた建設的な活動があったようだけど、2004年でMLストップしている模様。
 どんな活動してるんだろうと思い、検索してみたところ茨城県書店商業組合(茨城の本屋さん)内の情報化推進委員会の活動を見つけた。 

【活動計画】
・組合ホームページの充実と読者サービス
・図書館情報化システム(日書連マーク)の研究と普及
・パソコン普及の支援

 あくまで県レベルだが、この程度か…。このご時勢に情報化推進委員会は何をやっているのだろうか。図書館だけが情報ですか?*3日書連がASPになって安価なWebサービスを提供するくらいの勢いがあっても…

謎の新販売システム

 http://www.shoten.co.jp/nisho/contents/newsystem.htmlも何か違う。当店も参加しましたが…
 返品率をゼロにしようとする試みは素晴らしい。だが、その商品が「窓際のトットちゃん」ってorz 微妙に売れましたけど。
 そんなことよりも、日書連はSCM銘柄の集団受付口になってください。*4ダヴィンチコードの初版配本が全く無かった店、注文すら入荷しなかった店があったこと*5をもう忘れたのですか…。何の対策も打たず、同じ悲劇を繰り返し続けるのですか*6
 中小書店にとってSCM条件の返品率15%以下は地味にきついと思う。そもそも15%以下にするには最低でも7冊入荷して6冊売らなきゃいけない。当店*7は人気商品なら6/7は楽勝だが、厳しい書店もあるだろう。
 だが、県レベルや地区レベルごとにまとまりSCM銘柄を発注すれば、そんな厳しい書店に1-2冊のSCM銘柄を提供することが可能になる。売れ残りそうな商品を、売れ行きのいい他店に回すことだって可能だろう。
 つーかいっそのこと、県の書店商業組合が窓口になって責任販売で版元と直接取引しちゃえ。書店のマージンは大幅アップである。

だめな活動の元凶

 これらのダメさは、大手書店・チェーン店などの資本力がある書店と、中小書店・個人経営などの資本力がない書店が一緒にまとまっている事が原因だと思う。
 組合とは利害の一致する者たちが集まって作るべきものである。にも関わらず、自社でポイントカードを導入し、システム投資を行い、大量に配本があり、SCM銘柄に参加できる大手書店と、そんな資本力さえなく、売れ筋が配本されない中で必死に頑張っている中小書店が混在しているから、こんな非利益的な活動*8しかできないんじゃないだろうか。
 日書連は、書店の意向を示す政治団体としては意味があるのかもしれない。それはそれで大切である。特に再販・委託制度辺りで。
 でも、これから生き残っていく意思のある中小書店は、日書連とは別の組合を作った方がハッピーだと思う。

 6:30追記
 ちょっと調べてみたらTS流通協同組合なる団体があった。→您访问的页面不存在或已被删除
 東京都には独自のルートがあるって話を聞いたことがあったが、これかな。Webサイトのデザインはあれだが、ちょっと羨ましい。千葉にはないのかな。

*1:日書連がどんな組織か詳しく知らずに批判するのも失礼な話だが…

*2:http://www.shoten.co.jp/nisho/syoten7/shosystem/shotensystem.asp

*3:町の書店にとって図書館がお得意様なのは理解できるが…

*4:中小書店の組合が、ニッパン帳合の書店だけの為に活動していいのかという問題はある

*5:http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5010

*6:すでにやっていたらごめんなさい

*7:ダヴィンチの初版配本はあった

*8:http://www.shoten.co.jp/nisho/campaign7/campaign.asp