『葉桜が来た夏』

 空から降ってきた宇宙人「アポストリ」との壮絶な戦争から19年。琵琶湖周辺は、彼女達と地球人が共存する居留区になっていた。居留区の高校に通う主人公は、過去の事件からアポストリを憎んでいた。そんな彼が、居留区のシステム”共棲”によって一人のアポストリ葉桜と同居することになり― というお話
 ボーイミーツガールを軸に、ファーストコンタクトがもたらした地球人と宇宙人の軋轢や大人の思惑等々を絡めている作品です。帯に書いてある「ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー」に偽りなし。政治的な力で、嫌いな宇宙人と一緒に生活する事になる → 実は相手も自分と同じ境遇だと分かる → ふたりで困難を乗り越える → ちゃんちゃかちゃーん という王道展開となっています。
 アポストリを憎んでいた主人公は人間的に急成長するし、共棲というシステムだから一緒にいるの!と言ってた葉桜も最後にはなんかデレるしで、面白い作品でした。