出版ICタグは物流・流通を効率化することがメインです。

講談社小学館などの出版各社と書店各社は国内で発行する書籍にICタグ(荷札)を埋め込み、万引き防止などに活用する。第1弾として2009年度に漫画本約1億冊に導入、その後、一般書籍などにも順次導入する。

講談社など出版や書店、ICタグで書籍管理・09年度から

 記事では「万引き防止など」と書かれていますが、出版RFIDは返品減少と責任販売制導入によるビジネスモデル改革など「物流の効率化」が主目的です。物流面は実験の気合のいれっぷりが違います。
 公開されてる資料には「在庫がリアルタイムでわかるよ」「検品が楽になるよ」「棚卸しが楽になるよ」「販売条件が分かるよ」「責任販売制を導入できるよ」「実験も繰り返したお!」等々が盛りだくさんです。
 その一方で万引き防止関係はごくわずかです。むしろ無いに等しい。つーか、書店の環境での実証実験が見当たらないのだけど、いいのかこれ…。電気屋さんでの実証実験が非常に好成績のようなので、しなくてもおkってことなのかな。