大日販帝国、さらに成長か。
新文化コピペブログになりつつありますが、次の話題も新文化からですー
新文化 出版業界紙TSUTAYAとワンダーコーポレーション、包括的な業務提携へ
4月17日付で、「商品調達機能の統合による物流等の効率化」「ワンダーコーポレーションのリサイクル販売のノウハウを付加したPOSの一本化」「ワンダーコーポレーション直営店の、書籍、ゲーム、CD、DVD売場も含めたTSUTAYAへのFC加盟」「役員の相互受入れ」などを行うことで合意。
公式プレスリリース(pdf)
ワンダーコーポレーション:http://www.wonder.co.jp/IR/pdf/info_080417_2.pdf
CCC:http://www.ccc.co.jp/mass/mass2/pdf/20080417_WCTSUTAYA.pdf
一体どちらに統合されるのか
気になるのは「商品調達機能の統合による物流等の効率化」です。
TSUTAYAの主要な商品の調達先は、MPDです。確か日販と協力して子会社作って、そこから全ての商品を調達していたはずです。一方、ワンダーコーポレーションは書籍が栗田で、CDやDVDをライラック商事から調達しているみたいです。*1
「商品調達機能を統合する」と言っているのですから、当然調達先をどちらかにするのでしょう。で、「一体どっちになるの?」という話になるのですが、明記されていません。おそらくワンダーコーポレーションの調達先がMPDに変更になるでしょう。過去にTSUTAYAのFC加盟で取引先をMPDに変更した前例があるからです。
中国四国地方に36店舗を展開するDVD・CDの販売、レンタル販売の「メディアシティバッハ」と出版物販売の「バッハ書店」がTSUTAYAのFC(フランチャイズ)に加盟することで取引を順次MPDに変更することなどで厳しい数値に直面し、
http://www.jcj.gr.jp/~shuppan/jcj0/jcj227.html
というか、前例とか関係無しで、統合すると言っているのだから、1社で全部出来るMPDを選択するだろ常識的に考えて。「商物流の一本化を目的とする」とプレスリリース打っておきながら、業務提携した2社の調達先がバラバラなんて事はダメでしょ。何の為に業務提携するのかと。
また、中古もやってる会社と業務提携すると言っているのだから、MPDが「中古を扱っている店に新品は卸せないよ!(親会社的な意味で)」と言う事もないだろう。そもそも親会社の日販が「子会社だからおk」とか思ってそうだしw
栗田涙目か?
なお、このバッハ書店のFC加盟で涙目になったのがトーハンです。MPDはCCCと日販の共同出資会社ですから、日販に取引先を奪われたも同然です。もしワンダーコーポレーションの取引先がMPDになると、栗田出版販売が涙目になります。そして今回の仁義なき取次戦争も、取引先が増えた日販の大勝利と。
なお、このエントリーは完全な妄想ですので、実際どうなるのかは各企業の決算を見るまで分かりません。あしからず。
未来予想図
日販「ふははははは、複合化の需要に対応できない貴様等は滅ぶだけだwww」
栗田・大阪屋「オワタ…」
正直このエントリーはこれがやりたいだけだったりする。
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