『暴走』
素晴らしいネーミングセンス
店頭で『暴走老人!』*1という本を見つけた。見つけたときは、タイトルで噴いた。机叩いて大声だしてるイラストでさらに噴いた。できれば新書で出して欲しかった。
接客で嫌な印象を受けた老人は、自分の非を一切認めず、こっちの話も聞かず、突っ走る印象がある。…おそらく、世界で自分が一番偉いと思っている。自分は間違いを犯さない絶対神だと思っている。何か余計なプライド持っている。そんな老人を「暴走」と名づけるとは、言いえて妙である。
人柄の落差
お客様を見ていて思うのだが、老人は人柄の落差が激しすぎる。キレる若者やうざいおばさんがいるように、どの世代でも人柄に差はあるのだが、老人はその差が著しい。良い人はとことん良い人なのだ。接客していると後光がさしているのかと勘違いするくらい人として出来ている婆さんとかいるし…。その一方でどーしようもない「暴走老人」がいる。だから余計に「暴走」が目立つ。
落差の傾向
この人柄の落差にはそれなりの傾向があると思う。*2
- 10代
10代はそれなりの差がある。個人だとそれなりなのだが、団体(2人以上)だとどーしようもない*3。
- 20代・30代
20代後半から30代は差が最も少ない。皆さんそれなりに普通で、それなりにどーしよもない。良くいる「お客様」である。他が酷いので特に目立たない。
- おっさんおばさん
そして「あーおっさんおばさんだな」と思う方々から差が広がっていく。良い人やそれなりの人がいる一方で、どーしようもない人がちらほらと現れてくる。ここから店内マナーだけでなく、人としてどーしようもない方々が出現してくる。
- 爺さん婆さん
最後に「爺さん婆さんだな」という人で、落差が最大になる。おっさんおばさん世代で良い人だった人たちは、前述した後光がさすような人たちになっている。それなりの人はそれなりのままか、どーしようもない方々になる。そして、どーしようもない人は、そのどーしよもなさに磨きがかかり、すーぱーどーしようもない「暴走老人」になっている。磨かれているだけあって、どーしようもない爺さん婆さんは目立つ。そりゃ本にされても仕方ない。
そのうち若者が「近頃の年寄りは…」というグチを言うのが普通の時代が来るのかな。私は60で死にたい。長生きしたって仕方ないさ。