取次決算まとめ

 昨年書いたエントリーを更新しました。ブログのレイアウトの都合上、2003年の数値は削除させて頂きました。2003年の値は過去エントリーもしくはグラフ内をご確認ください。なお、各表の西暦は便宜上のものです。各社によって決算時期が異なるため、グラフ内の西暦と決算範囲は異なっております。ご参考程度にお願い致します。
 更新中に気付いたのですが、太洋社の2008年経常に誤りがございました(誤:940,000⇒正:949)。申し訳ありません。本エントリーでは正しい値となっております。
 来年のまとめはどうなることやら。中間決算を見ると、日販が凄い事になりそうな予感。あと、太洋社は大丈夫なの。。。

日販(単体)

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 70,962,700 67,821,700 64,865,300 64,710,900 63,267,300 61,304,800
営業 1,433,300 1,343,600 1,214,800 1,239,800 1,340,200 1,324,700
経常 581,900 480,700 305,100 319,800 357,600 307,600
純利 241,900 260,700 97,300 123,800 112,800 137,000


トーハン

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 64,862,800 65,496,500 64,139,600 61,896,800 57,482,600 54,723,600
営業 1,286,600 1,273,500 1,169,800 776,600 801,900 619,900
経常 709,700 730,700 600,000 305,300 410,900 214,400
純利 434,600 387,800 297,500 117,400 102,100 107,800


大阪屋

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 10,934,700 12,056,100 12,574,100 12,801,000 12,817,000 12,573,900
営業 83,100 68,500 60,400 60,400 72,600 57,800
経常 45,700 33,900 32,400 23,700 41,000 23,300
純利 10,300 10,000 12,900 10,075 -303,300 12,700


栗田

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 5,880,000 5,480,000 5,340,000 5,140,000 5,030,000 4,670,000
営業 データなし 60,400 61,700 42,500 48,000 41,000
経常 15,000 20,000 17,000 -8,000 3,000 -12,000
純利 データなし 18,700 16,000 -15,000 40,000 -54,000


太洋社

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 4,866,700 4,827,400 4,751,230 4,424,400 4,188,700 4,003,434
営業 -46,48 7,700 -1,520 -5,500 10,670,000 66
経常 -12,183 -7,900 -15,350 -12,200 949 -13,806
純利 -7,800 -4,500 -60,160 -8,000 5,900 52,595


中央社

万円 2004 2005 2006 2007 2008 2009
売上 2,697,000 2,664,112 2,677,200 2,624,091 2,441,130 2,578,090
営業 47,400 40,017 44,500 42,322 21,580 30,300
経常 24,100 16,354 18,200 13,852 7,320 15,460
純利 21,400 14,369 17,800 12,825 6,940 15,400

過去エントリー

なぜ紀伊國屋書店のレジは一つでなくなったのか

なぜ紀伊國屋書店のレジは一つなのか - 60坪書店日記のエントリーから、2年が経ちました。もう2年も経ったのですね…。
 同僚から薦められた進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)を購入する為、久しぶりに紀伊國屋書店北千住店に寄った所、集中レジ方式ではなくカウンター毎にレジが導入されていました。レジをちらっと見たところ、硬貨の投入口がついているタイプでしたので、自動釣銭機付きのものになったと思われます。そういえば、以前仕事帰りに寄ったららぽーと豊洲店も個別レジでした。

 なぜ個別レジ方式になったのでしょうか。…教えて!紀伊国屋の人!

 集中レジ方式には下記のメリットがあります。

  • レジ導入にかかるコストを削減できる
  • カウンタースペースを有効活用できる
  • 金銭管理の手間が減る

 紀伊國屋書店にはこれらのメリットを捨ててまで個別レジ方式にしなければならない理由があったわけです。または、それらのメリットを捨ててまでやらなければいけない施策があったわけです。
 外から見える紀伊國屋書店の変化といえば、ポイントカードの導入です。
 ポイントカード関連のレジオペが追加されると、お客様一人当たりにかかる時間が増加します。それを集中レジで処理した場合、全てのお客様の待ち時間が増える事になります。顧客満足度を向上させるはずのポイントカードが、お客様の不満を生み出すのはあまりにもナンセンスです。
 このような状況を回避し、ポイントカードによるCRMを十分に機能させる為に、紀伊國屋書店は集中レジ方式を廃止したんじゃないだろうか。…本当の答えは紀伊國屋の人のみ知るわけですがー。
 

Amazon定期おトク便に期待。

 Amazonが『定期おトク便beta』なるサービスを開始しました。簡単に言うと、特定の商品を指定した頻度で自動的に発送してくれるサービスです。途中の頻度変更やキャンセルも可能、支払いはその都度と、至れり尽くせりです。
 今現在のベストセラーランキングを見ると、ティッシュやオムツといったものが人気です。現在の対象商品は日用品や健康食品に限られていますが、今後対象商品を広げていく意向のようです。

 さて、このサービスの『キモ』は、『定期的に同じ商品を購入する事を、事前に決定させる』点にあります。当たり前の話ではありますが、『俺これ気に入ってるから、ずっと買うよ!』と前もってユーザに宣言してもらわないと、Amazonとしても勝手に商品を送りつける事になってしまいます。こういう詐欺あったよね。。。これではサービス自体が成り立たない。

 さて、この『キモ』を考慮すると、次に『定期おトク便beta』の対象となる商品が見えてきます。Amazonで取り扱っていて、『定期的に同じ商品を購入する事を、事前に決定してもらう』事のできるものといえば、やはり雑誌、書籍、コミック、ラノベです。*1刊行中は自分の好みにあった内容が続き、かつ定期的に新刊が出るこれらの商品は、Amazon定期おトク便との親和性が非常に高い。

  • ワンピースの新刊を、定期おトク便で購入しませんか?
  • non・noの最近号を、定期おトク便で購入しませんか?
  • 涼宮ハルヒシリーズを、定期オトク便で購入しませんか?
  • 有川浩の新刊を、定期おトク便で購入しませんか?
  • 鷹見一幸の新刊を定期おトク便で購入しませんか?

みたいなのは、十分アリな気がします。『俺これ気に入ってるから、ずっと買うよ!』と宣言しやすい。

 昔々こんなエントリーを書きました。⇒発売お知らせメールなんて必要ない。今すぐ商品を発送してくれ。 - 60坪書店日記 このサービスの開始で、この妄想の実現に向けて一歩前進したような気がします。あとは、対象商品に本が追加されれば。。。

 新刊発売が確定したら、Amazonから『定期おトク便にご登録頂いている○○が発売致します。○月○日に発送致しますので、不要の場合は下記リンクから定期おトク便のキャンセルをお願い致します。』みたいなメールが届く未来。すばらしい。Amazonが新刊チェックと購入を完璧に行ってくれるわけです。
 10%割引がサービス展開の障害になるのであれば、定価でも構いません。新刊のチェックと購入というサービスは、私にとって割引と同程度の価値があります。

 定期おトク便の対象に本を追加するという事は、大量の定期購読者を獲得する事と同義です。大量の定期購読者は精度の高い需要予測に繋がるわけで、Amazonにとっても利点はあると思うのですが、やりませんかAmazonさん!
 。。。すごく期待まみれのエントリーですね。以上。

*1:あとは、シリーズものの映像作品なんかも(アニメ、連ドラ等)

地デジ対応?

 お盆で実家に帰った際に、久しぶりに朝日新聞を見ました。(自宅では新聞を取っていない)
 そこで気付いたのですが、朝日新聞のテレビ欄が地デジに対応していました。具体的には、テレビ欄の並び順が地デジのリモコン番号順に変わっていました。写真を撮り忘れたので表で比較します。

これまで NHK総合 NHK教育 日テレ TBS フジ テレ朝 テレ東
今日みたもの NHK総合 NHK教育 日テレ テレ朝 テレ東 TBS フジ

 いつ頃切り替わったんだろうか。実家を出る前に実施された平成20年9月の調査だと、普及率がおよそ5割(46.9%*1)だったらしいので、5割を超えたあたりで切り替えたのだろうか。。。
 ちなみに、今日コンビニで見つけたTVBrosはこれまで通りの並びでした。対応している会社としていない会社があるのね。何が違うんだろー。

ページ数が増えると…

 隔週欠かさず買っているヤングガンガンが、増刊ということもあり620ページの特大号でした。その結果、普段は中綴じなのですが、今号は平綴じになっていました。

 普段と違う雰囲気にちょっと感動。リアル雑誌はこんなところでも感動できるんだな―と、アハ体験。ほんとーにささやかな感動ですけどね。

Twitterを利用して本を買いました。

 少し前に、『はなまる幼稚園 7.5 きゃらくたぁふぁんぶっく』を買いました。

 いわゆる『総集編+α』なのですが、非常にうまく纏められており、各キャラの良さを再認識する事のできる良い本です。山本先生の水着コレクションとか、、、柊のコスプレコレクションとか。。。全く別件ですが、アニメ版の雛菊は可愛すぎるとおもいます。
 はなまる幼稚園のためだけにヤングガンガンを買い始めて数年が経ちましたが、今後もはなまる幼稚園のためにヤングガンガンを買い続けまようと思います。

 さて、話題がそれてきたので、タイトルの話に戻ります。この本ですが、Twitterを利用して購入しました。購入までの経緯は、以下の通りです。

  1. 帰宅中に寄る駅中の書店に在庫がない。
  2. 見当たらない旨をpostする
  3. followerより、スクエニの書籍扱いだから入荷している店は少ないとの情報をもらう
  4. followしている地元の大きな書店に、ダメ元で在庫確認をPostしてみる。
  5. すると、在庫があるので取り置いておきますとのReplyが!!
  6. 後日、店舗に伺い無事購入。

 振り返ってみると、書店への連絡ツールが、電話ではなくTwitterになっただけなのですが、凄く新鮮な体験でした。無茶なお願いにも関わらず親身に対応して頂けたので、今後は可能な限りその店で買い物をしたいと思います。

サイゾーのラノベ記事がヒドイ件

 Web上の日刊サイゾーに、ライトノベルの配本に関する記事が掲載されました。
お詫び|日刊サイゾー
 これがヒドイ。記事の内容が、Twitterのつぶやきをそのまま使い、それをyahoo知恵袋の回答で補足し、最後に当たり前の見解をちょろっと加えただけなのです。
 そもそも、Twitterの発言を引用元を明示せずにそのまま使うのはアリなのですか?出所を明示しないコピペは引用ではなくパクリだと思います。出版社のWebサイトなのだから、もう少しなんとかなりませんか。。。

全体におけるパクリ部分

記事の本文におけるWebからのパクリ箇所は赤字の部分になります。詳細は、下記を参照ください。

参考:お詫び|日刊サイゾー

元ネタ1:1段落目から3段落目

とある書店のラノベ配本 - Togetter

元ネタ2:5段落目

角川グループには、『男組(スニーカー文庫富士見ファンタジア文庫)』『女組(ルビー文庫ビーンズ文庫)』『電撃組(電撃文庫)』と呼ばれる特約店制度があり、該当レーベルの年間売上○○冊以上、売上順位が全国○○位以上などの基準を満たすと、版元に特約店として登録されます。年一回、その基準を満たしているかどうかの審査がありますが、一度これに入ってしまえば、余程のことが無い限り特約店落ちすることはありません」

お詫び|日刊サイゾー

角川グループには「男組(スニーカー・富士見ファンタジア)、女組(ルビー・ビーンズ)、電撃組(電撃文庫)」と呼ばれる特約店制度があります。該当レーベルの年間売上○○冊以上、売上順位が全国○○位以上などの基準を満たすと、この特約店として登録されます。年一回、基準を満たしているかどうかの審査がありますが、一度これに入ってしまえば、余程のことが無い限り特約店落ちすることはありません。

本屋(大手)の新入社員です。角川書店のライトノベル(電撃文庫とかルビー文... - Yahoo!知恵袋

元ネタ3:6段落目と7段落目

特約店の特典としては、主に新刊の版元指定配本(上位店ほど配本は多い)、新刊を含む補充注文の優先出庫、販促物(ポスターやPOPなど)の送付があるという。

 「アニメイト」や「とらのあな」などに多くの商品が流れるのは、それらの店舗のほとんどが特約店上位に位置づけられているからであり、そのため非特約の一般書店に新刊が回りにくくなっている現状がある。特約店に回したあとで、過去の実績を見て配本するため、当然配本は少なくなり、新刊が無いから実績もなかなか上がらず、次の新刊の配本も少なくなるという悪循環だ。

お詫び|日刊サイゾー

特約の特典としては主に以下の通り。
・新刊の版元指定配本(当然ながら上位店ほど配本は多い)
・補充注文(新刊含む)の優先出庫
・販促物の送付
アニメイトなどに多く商品が流れるのは、それらの店舗の殆どが特約店上位に位置づけているからであり、そのため非特約の一般書店に新刊が回りにくくなっているのです。特約店に回したあとで実績配本ですから、当然配本は少なくなり、新刊が無いから実績もなかなか上がらず、また配本が少ない(最悪0)の悪循環なわけですね。

本屋(大手)の新入社員です。角川書店のライトノベル(電撃文庫とかルビー文... - Yahoo!知恵袋

 とはいえ、このエントリーも、Webからの引用ばかりですね。。。論評の為の適切な引用ということで。。。